株主優待をお徳にゲットできるクロス取引…
優待が欲しいけど値動きが怖い…という場合に利用しますよね。
信用売りと現物買いを同時に行うだけ。と聞きますが
いくらあればクロス取引ができるようになるのでしょうか?
具体的に見て行きます。
クロス取引の簡単な説明
借りてきた株を売った値段と同じ価格で株を買うのがクロス取引
クロス取引とは、信用取引で証券会社から株を借りてきて売り(信用売り)、
そのときと同じ値段、同じ数量の株を買い、権利確定日を過ぎた後に借りた株を返すことで株主優待だけを貰う。
という取引方法です。
当然タダで株を借りることはできない
お金を借りるときと同じように、株を借りる時もお金がかかります。
私が利用しているSBI証券の場合、
(株価×借りる株数)×(借りた日数×3.9%÷365日)
となっています。
1000円の株を1000株、7日借りると・・・
1000×1000×7*0.039÷365=747.94円となります。
つまりは受け取る優待がこれ以上はないと損。ということです
株を借りるために持っていなければならない資産は?
信用力0の人には株を貸してくれない
当たり前ですが証券会社は貸した株を返してくれる人にしか貸したくありません。
貸した株を返してくれるだろうと思わせる信用力が必要です。
SBI証券の場合、委託保証金率は33%…
300万円分の株を借りるには100万円以上口座に入っている必要があります。
(最低委託保証金30万円は必ず必要です)
保有している株を担保として使える
SBI証券の場合、持っている国内株式、投資信託の80%分が
代用掛目として委託保証金に加算されます。
なので、100万円分の国内株式、もしくは投資信託を持っていれば
80万円分保証金がある。と判断され、240万円分の株を借りれます。
※不安定な株は代用掛目として使用できなかったり割合が低くなる場合があるので注意が必要です
SBI証券
代用有価証券の掛目変更のお知らせ(平成31年3月8日(金)以降)
株を持ってる人なら買いの分の金額だけ用意すればOK
信用売りで株を売った代金は証券会社が預かる為、自分口座には入らない
100万円分株を借りて、その売った代金で買い戻せばいい。と思いきや
信用売りの場合、借りた株を売った分の代金は証券会社が預かり、
株を返してもらった時に差額を受け渡す。
という方式になっているため、証券会社に返す分の株は自分のお金で買う必要があります。
結論。優待を貰える分の株を買える金額が必要。
結局のところ
信用売りに必要なお金は手数料だけで、
現物買いをするだけのお金が必要というわけです。
クロス取引のやり方まとめ
簡単3ステップ
- 権利付最終日前に欲しい優待を貰えるだけのお金を用意。
- 寄り付き前に成り行きで信用売りと現物買いで注文。
- 権利落ち日以降に株を現渡で返却し手数料を支払う。
たったこれだけです。
感想。
空売りして手に入ったお金で買えば優待だけタダで貰えるんじゃ…?
と思っていたけど、そんなことはなかった。世の中そんなに甘くない。
イオンオーナーズカードのキャッシュバック率を7%に引き上げるのに
2900株をクロス取引で手に入れようと思ったけれど、
7日分株を借りる手数料で4897円。
返す為の2900株買うのに最低でも652万5000円手元にないとダメ。
650万円を稼ぐのに7年以上パートをしないとだめで…
クロス取引…難しいです。
6ヶ月に1回クロス取引用にお金を貯めて、
クロス取引をした後、権利確定月が違う株を買い配当と優待をゲットという流れが一番理想的なのですが、6ヶ月間資金を遊ばせることになったり、クロス取引後で買おうと思っていた株が値上がりして買えなくなる可能性があるなどなど…
いろいろと考える事が多いので、クロス取引はもう少し詳しくなってからにしようと思います。